FHSのサマーコースとは|費用・申込方法・ビザなし渡航の全手順

スウェーデン南部の浅瀬。 留学計画・準備
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夏休みを利用して異文化体験をしよう

スウェーデンでは夏に長期休暇を取ることが多く、大学をはじめとする様々な教育機関には、余暇を利用して学びやリフレッシュできるサマーコース(夏季コース)が豊富にあります。

本記事では、フォルクフーグスコーラ(FHS)の夏にしか受講できない短期コースについて解説します。

この記事で分かること

✓ FHSのサマーコース概要
✓ サマーコースのメリット・注意点
✓ サマーコースの費用や留学期間の目安

(所要時間: 約10分)

 

FHSのサマーコース(Sommarkurs)

FHSの長期コースは基本的に春学期(1-5月)と秋学期(8-12月)なのですが、春学期が終わり、秋学期開始までの約2か月は長い夏休みとなります。この6-8月前後に1週間程度の期間限定で登場するのがサマーコース(Sommarkurs)です。

コースの特徴

サマーコースは基本的に短期開催で、長期コース同様、多種多様なコースが提供されています。長期コースが閉じている合間に開催されるため、FHSの授業を試す機会として活用する人も少なからずいます。

申込期間は、随時受け付けている場合もあれば、コース開始時期によって限定的に開放されています。2026年4月時点で、直近の〆切は5月初旬、8月開始のコースが多いですが、6月や7月に開催されるものも若干数残っています。

  • 主に6~8月に期間限定で開催される
  • 3~5日間程度の短期コースが中心
  • 専攻はアウトドアからインドアまで多岐に渡る

サマーコースは公式検索サイトから検索できますし、多くの学校のHPには特設ページがあるので、興味を持った方は実際に調べてみてください。

公式検索サイトはこちら(翻訳して閲覧推奨):

コースの種類のおさらいはこちらから

コースのメリット3つ

1週間程度のサマーコースは、FHSに興味がある方の下見・見学はもちろん、少し贅沢な夏休みの使い方としてもおすすめできます。ここでは、サマーコースを受講するメリットや注意点、どんな人に向いているかを解説します。

1. ビザなしで渡航できる

一定の条件をクリアした人であれば、渡航ビザは免除されます。長期コース留学と異なり、最短でも2か月程度かかるビザ申請が不要となる為、受講申込みから渡航までの作業コストを大幅に減らせます。

2026年以降、シェンゲン協定国へのビザなし渡航ではETIAS(欧州渡航情報認証制度)の事前申請が必要になる予定です。ただ、運用の延期が続いていて、正確な開始時期は調整中です。

現時点でETIAS申請は不要ですが、渡航前にスウェーデン大使館のHPなどで確認しておくことをおすすめします。(2026/4月時点)

参考:スウェーデンのETIASビザ免除 -ETIAS.co.jp

渡航ビザ免除の条件

① 日本国籍所有者である
② 10年以内に発行されたパスポートかつ有効期間が出国予定日より3か月以上残っている
③ 90日間未満の滞在である

出典:渡航ビザ(シェンゲンビザ)-Embassy of Sweden

2. 手軽に異文化体験ができる

受講期間は短くて3日、長くても5日間がほとんどなので、ホームシックになりにくいです。寮付きの学校では、一日3食の食事やフィーカ*込みで参加料が設定されていることが多いため、かなり手軽にお試し体験できる環境が整っています。

*フィーカ…スウェーデン特有のコーヒータイム。日に数回取られることが多い。

3. 観光滞在も可能

ビザ免除の滞在期間は90日未満のため、コース受講後に観光して帰ることが可能です。
サマーコースで異文化体験をした後に観光地を巡るなど、一味違った”あなただけの特別な観光旅行”に挑戦してもいいかもしれません。

注意すべき3つのポイント

ビザ申請が要らず、手軽に楽しめるサマーコースの注意点を3つ挙げておきます。検討時の参考にされて下さい。

1. 授業は原則スウェーデン語

FHSでの授業は基本的に現地語(スウェーデン語)で行われます。(一部コースは英語による授業があります)
サマーコースも例外はなく、スウェーデン語での授業になりますので、不安な方は事前に代表窓口へ問合せてみることをおすすめします。

2. キャンセル料のかかる学校もある

学校によっては、コース開始の1か月前などに受講中止を申し出る場合、キャンセル料が発生します。病気等やむを得ない場合は免責されるようですが、医師の診断書提出等が必要なケースもありますので、十分検討してから申込みを行い、健康管理に気を付けて臨むのが良いでしょう。

また、申込み時に頭金を支払っておくケースも見られますので、事前の下調べはしっかりしておくことをおすすめします。

3. 宿泊施設(寮)が付いているか確認しておく

すべての学校が宿泊施設や寮を持っているわけではありません。下調べの段階で忘れず確認しておきましょう。
サマーコースのほとんどでは、宿泊費込みで参加費用を提示されています。

こんな人に向いています

どんな人がFHSのサマーコースに向いているでしょうか。FHSの長期コースを受講経験した筆者の主観で考えてみました。あなたは当てはまるでしょうか?

  • 一週間以上の連休を取れる人
  • 新しいことを学ぶのが好きな人
  • いつもと違う環境を楽しめる人
  • 言語が違っても、最低限の意思表示・意見交換ができる人

正直にお伝えすると、言語の壁は一番の懸念事項でしょう。ですが、それよりも大切なのは『伝えようとすること』『学ぼうとする姿勢』だと私は考えています。

スウェーデンには移民の方々が多く住んでいて、スウェーデン語が流暢ではない方が沢山います。私の通った学校にも、スウェーデン語がほとんど話せない人たちは多くいました。

私を含む生徒は言語の壁で苦労しましたが、カタコトでも翻訳アプリを使ってでも、意思表示をして人とコミュニケーションを取っていたので、周りの助けもあって楽しく授業を学ぶことができ、大きな問題もなく学校生活を送ることができました。

不安点は問い合わせて確認しよう

ここまで読んで、または下調べをしていく中で懸念や不安点がある時は、代表窓口へ問合せてみましょう。

私は長期コースを申し込む前、言語はもちろん、気になる点についてメールで問い合わせたところ、気さくに回答をもらえて安心して申し込むことができました。やり取りは英語で、翻訳アプリを駆使したので大きな労力はかかりませんでした。

渡航ビザに関する記事はこちら

申込みの流れ(期間・費用目安)

5月3週目以降、多くの学校が夏休みに入ると、問合せ対応が遅れる可能性があります。6~7月は連絡が取れなくなる恐れもあるため、5月半ばまでに問い合わせておくと安心でしょう。

入学の申込が完了すると、パスポート取得は最短で1週間程度なので、何日もかかる手続きは特にありません。
フライトと現地移動は、時差の関係もあり早くて2日ほどかかるので、5日間のコースを受講する場合は5泊9日(移動2日+コース5日+移動2日)の旅程となります。

渡航から帰国までの流れ

[5月]メールで問合せ/申込み ➡ 受付完了 ➡ [6月]航空券・旅行保険・パスポートなどの手配 ➡ パッキング ➡ [8月]渡航 ➡ コース受講(3-5日間) ➡ 帰国

申込みの注意点

コースの申込みは原則、Schoolsoftというサービス経由で、利用登録に”Personnummer”というスウェーデン国民向けのIDが必要となる場合があります。
この場合、学校の代表窓口へ参加・申込みの可否申込み方法について問い合わせてみましょう。

入学が決まった時の注意点

無事に申込みが完了したら、念のため入学許可証(Student Admission Certificate)を発行してもらうことをおすすめします。入国審査で渡航目的を伝える際、許可証の提示があると信頼が得られやすくなります。

入国審査では、以下の書類をすぐに提示できるよう準備しておくと安心です。

  • パスポート
  • 帰国時の航空券
  • 海外旅行保険
  • 入学許可証

渡航費用の目安

留学にかかる渡航費について、ざっくり算出すると以下となります。

費用相場: 25~40万円

  • フライト代:約15~30万
  • …トランジット回数により大きく変動。直行便は高額になる

  • 海外旅行保険:9日間で3,000~4,000円
  • …出発日から帰国日までを含めて計算。年齢・日数で変動するものの、3千円台が多い

  • コース受講費:5日間のコースの場合、9~15万円
  • …受講費・宿泊費・食事費込み、2026/4月時点のレート換算

観光する場合、上記に加えて宿泊費・現地移動費・食事等がかかります。また、上記概算に現地や移動時の通信費は含めていません。

航空券・旅行保険などに関する詳細はこちらから

現在応募可能なコース数・ジャンル・受講費

サマーコースは6月から8/9月頃の平日に開催されます。開催が近いコースの多くは、すでに期限終了や定員に達して受付終了となっています。

ここでは参考までに、現実的なラインとして申込期間が5月末~6月初旬かつ8月開始のコースに絞りました。

8月開始のサマーコース

現在、宿泊対応可能なものは、全部で27コースあります。募集期間は6月初旬までが多いですが、定員に達し次第申込み終了となるため、興味がある方は早めに検討することをおすすめします。

コースジャンル

言語に不安がある方は、クラフト・手芸やヨガ、アート・絵画などの体を動かすコースがおすすめです。複雑な説明や知識・言語を伴うものは避けた方が無難でしょう。

  • クラフト・手芸…刺繍、裁縫、ウールフェルト、樹皮工芸、製本、など
  • ヨガ・健康…ヨガ、メディテーション
  • アート・絵画…アクリル絵画、油絵、都会スケッチなど
  • 演劇・パフォーマンス…スタンドアップなど
  • 音楽…即興演奏、オルガン、作曲など
  • 写真・映像…ドローン撮影
  • 文章・創作…自己探求型ライティング、若年層向けの執筆など

コース費用

参加料は学校で変動しますが、上記条件を満たすコース(3日間/5日間)では 8~15万円 前後です。(2026/4月時点のレート換算)

参加料は、概ね 宿泊費・食費込みで設定されていて、学校によっては前日から宿泊できるところもあります。(追加宿泊費がかかります)

コース費用のまとめ

  • 参加料:80,000~150,000円(4 650-8 600SEK)
  • 受講費、宿泊費、食事費(一日三食)が含まれる

  • 一部のコースは前入りが可能(+追加費用)
  • 追加費を払えば、前日(日曜)から寮が利用できる

  • 申し込み後、頭金を支払うケースがある
  • また、直近で受講を中止する場合、キャンセル料が発生する場合がある

コース詳細は公式検索サイトで確認しよう

公式サイトのフィルター検索を使えば、簡単に受付中のコース一覧を探すことができます。

公式サイトの使い方が分からない方は、こちらの記事を参考にしてください:

サマーコースのまとめ

スウェーデンのフォルクフーグスコーラが提供するサマーコースは、6~8月頃に開かれる季節限定の短期コースで、主な特徴は以下の3つです:

  • 5泊9日の日程で、渡航費用の目安は約25~40万円
  • 短期滞在*では、”ビザなし”で渡航できる(*90日未満)
  • コース受講後に観光滞在も可能

一定の条件をクリアすればビザ申請が不要で、気軽に短期留学できます。

ただし、コースを直前にキャンセルする場合は、キャンセル料が発生する場合もあるため注意が必要です。

サマーコースに関するQ&A

Q: 年齢制限はありますか?

A: 基本的に18歳以上であれば、上限はありません。

スウェーデンのFHS(フォルクフーグスコーラ)は成人教育機関です。スウェーデンの成人は18歳で、その年齢以上であれば基本的に入学することができます。

Q: 語学力は必要ですか?

A: 中級レベルの語学力があると安心ですが、下手でも話そうとする姿勢が重視されます。

語学力に不安があるものの留学してみたいという場合、ご自身の語学力とコミュニケーションの不安について学校へ問い合わせてみるのが良いかもしれません。

筆者の場合、英語は日常会話程度(初級寄りの中級)、スウェーデン語は初級の語学力でした。希望する学校へ問い合わせた際、サポートできるので問題ないという回答を得られました。

実際の約1年の留学生活で会話はスウェーデン語でしたが、教師やクラスメイトに助けられながら、翻訳アプリを駆使して授業を受けました。

Q: 寮は個室ですか?相部屋ですか?

A: 個室か相部屋かを選べる学校が多いです。

学校によりますが、個室と相部屋(2人~)、またはシャワー・トイレ付きの個室などがあり、それぞれ価格設定が異なります。

行きたいコースが見つかったら、学校のHPの該当コースや宿泊施設ページを確認してみて下さい。写真付きの設備案内や詳細を見つけられるでしょう。

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