FHSの学生寮ってどんなところ?|費用・設備・寮生活の実態

筆者の暮らした学生寮のキッチン。 現地生活・費用
現地生活・費用

FHSの学生寮の基本情報をおさえよう

フォルクフーグスコーラ(FHS)留学に必須とも言えるのが学生寮(寄宿舎)です。部屋探しの手間が省け、現地の生活費もかなり抑えることができる上に、現地の人々と交流を持つ機会も持てます。

本記事では、そんな学生寮の基本情報を筆者の実体験ベースで解説します。

この記事で分かること

✓ FHSの寮の基本情報
✓ 寮の設備や環境
✓ 筆者が実際に住んだ寮の体験談

(所要時間: 約10分)

 

学生寮の基本情報

スウェーデンのフォルクフーグスコーラは全部で152校あり、その内の7割、108校に学生寮が付いています。(2026/5月時点)

寮は、通学が困難な生徒が生活の拠点にできるだけでなく、他の生徒との交流や親睦を深める機会を提供している場にもなっています。

多くの寮では親睦を目的としたイベントや遠足を計画しており、常に学校のそばで生活することができるので、普段味わえない場所で 様々な人々と多様な体験を得るメリットがあります。

設備・部屋タイプ・費用

寮の設備は、基本的に共用部・個室に分かれます。個室は学校ごとに様々で価格も変動します。

設備と個室の種類

  • 一般的な共用部の例
  • キッチン(シンク・コンロ・電子レンジ・オーブン・パントリー・冷蔵庫など)、洗濯室(洗濯機・乾燥器・物干しなど)、談話室(TV・ソファなど)、シャワー室やトイレなど

  • 個室の種類
  • 一人部屋または複数人用の部屋(2人/4人~)
    ※シャワー・トイレ別または付属の個室などオプション有

    部屋の設備例 : 机・椅子・ベッド・収納・ハンガー・洗面台・シャワー・トイレなど
    ※枕・寝具は自分で準備が必要な学校もあれば、レンタルできる学校など様々

宿泊費用

公式HPで公開されている費用の目安は月 約4 500SEK(78,000円)*です。学校によって金額にバラつきがあります。

また、宿泊費に食事サービスが含まれている場合とオプションで別途払う場合があるため、詳細は各学校のHPを確認しておくことをおすすめします。

筆者のケース

筆者の暮らした寮の宿泊費は、月5 200SEK(約89,000円)*でした。
宿泊費の内訳は以下の通りです:

  • 一日3食の食事(月~金/金曜は昼までの提供)
  • 完全個室のシングルルーム(6~8畳/シャワー・トイレ付)
  • 共用部の冷蔵庫・パントリー内に専用スペースあり
  • 共用部の設備は自由に利用可能(電気やネット回線、洗濯機の利用制限なし)

*2026/5月時点の為替レートで算出

共用スペースの使い勝手

FHS留学を検討している方にとって、共用設備の使い勝手は気になるポイントかもしれません。ここでは、筆者の暮らした寮の設備・実体験をご紹介します。

筆者の暮らした寮の概要

  • 共用部 : キッチン、洗濯室、談話室
  • 個室 : シャワー・トイレ付個室(シングル/ダブル)計20室
  • 寮生の人数 : :通常6人~多い時期*で15人前後
  • *短期コースの開催に合わせて増える

共用部・個室は土足で行き来するのが一般的ですが、裸足で歩く生徒もおり自由でした。
私だけは自分の個室を土足禁止にし、来客時は靴を脱いでもらっていました。

*清掃スタッフが毎日、共用部の床と廊下を清掃に来ていました。

共用キッチン

  • 設備 : 三~四口コンロ・オーブン・電子レンジ・コーヒーメーカー・食洗機 各2台、トースター・電気ポット各1台、10人掛けダイニングセット2台。
  • 備品 : 調味料、調理器具各種(まな板・包丁・フライパン・ジューサーなど全般)、グラスや食器各種(マグ・グラス・平皿・スープ皿・ボウル皿・小皿・カトラリーなど)
  • 個人用の食糧庫 : 備え付けパントリーの一区画(約20x30x60cmの仕切り付き棚)、冷蔵庫・冷凍庫が各一段分

 実体験メモ 

前期は17名の生徒がいて、常に誰かしらが使っていました。ただ、自炊する生徒は少なく、週末は9割の生徒が帰省する為、調理は快適でした。

後期は寮生が6名に減り、さらに快適でしたが、短期コース生が来る際は電気ポットの使用頻度が上がって中々使えないことがありました。

洗濯室

  • 設備 : 洗濯機1台、ドラム式乾燥機1台、縦型乾燥機1台、大型物干し1台、洗濯用シンク
  • 備品 : 箒・ちりとり、靴用ブラシ、雑巾、バケツ、3段ワゴン、アイロン台、アイロン

 実体験メモ 

洗濯室は予約制、朝8~夜10時まで利用可能。1回3時間までの時間制、一度に2回分まで予約できるルールでした。

部屋の前に『曜日×時間帯の表』が書かれたホワイトボードがあり、希望のセルに名前を書く仕組み。大体、洗濯が30~40分、乾燥は約2~3時間で完了するので、2枠連続で予約して利用しました。

談話室

約10畳のリビングルームに、ソファ、クッション、ブランケット、TV1台がありました。

私を含め、生徒のほとんどは個室かキッチン、外のアウトドアテーブルで過ごし、談話室を利用する生徒はほぼいませんでした。

寮での自炊に関する記事はこちら

寮生活のルールと交流

学校内の情報共有は、Microsoft Teamsや専用ソフトで行なわれて、寮のコミュニケーションも同様でした。
寮専用グループチャットがあり、そこでスケジュールや情報の通達があり、個別にチャットすることも出来ました。

以下は、実際に筆者が暮らした寮の事例をいくつか紹介します。

1. ハウスキーパー制度

寮内では『Husvärd』と呼ばれる、週単位で持ち回りのキッチン清掃やゴミ出し作業が二人一組で設定されていました。

掲示板にTO-DO表が掲出され、毎日作業が終わればチェックを付ける決まりで、寮スタッフによって管理されていました。

 実体験メモ 

キッチンを使わない生徒が多く、清掃やゴミ出しにムラがあり、気づいた生徒が担当に指摘したり代わりに清掃したり、緩く回っていました。

私は毎日キッチンを使用していたので、担当週でなくとも、シンクや食洗機は自然と片付けるようにしていました。

食洗機を勝手に片付けていると、担当生徒から「私の仕事だからしなくていいよ」と声をかけられることもありました。私は「自分のタンブラーやタッパーを今洗いたいんだよね」と理由を伝え、納得してもらっていました。

2. 寮生との関わり

寮内では様々なコースの生徒が暮らすので、色んな生徒と出くわす場面が多いです。特にキッチンや談話室ではコミュニケーションが生まれやすく、交流の場になるでしょう。

 実体験メモ 

すれ違いの挨拶や目配せが当たり前のスウェーデンでは、挨拶がきっかけで会話が始まることもあります。

筆者の場合、寮生が「英語の方がいい?」と言ってくれたり、言葉が分からない時に英語に切り替えてくれるので助けられていました。

特定の寮生と仲良くできたわけではありませんが、部屋を訪ねてきて手作りのお菓子を振舞ってくれたり、イベントに誘ってくれたり、キッチンを使っていて軽く会話したりと、緩い交流がたまにありました。

3. 定例ミーティング

筆者の暮らした寮では、2か月に一度のペースで『Internatmöte』という寮のミーティングがありました。

寮に関する情報共有の他、『Husvärd』ができていない場合に注意喚起が入ったり、寮生の交流イベント企画について話し合うこともありました。

また、長期休暇で寮に滞在するかのヒアリング、長期休暇前には清掃点検が実施され、定期的に個室に問題がないかチェックされる仕組みがありました。

4. 交流イベント

寮の管理スタッフが頻繁に交流の場を作っていて、自由参加の遠足やアクティビティが開催されました。人数が集まれば開催され、集まらない場合は中止という自由な構成でした。

以下は、実際に提案されたイベントの一部です:

  • 早朝トレッキング : 少し遠方の湖へバス移動し、森林内を散歩(その後登校する)
  • ボーリングや映画鑑賞など : 放課後、近くの市街地へバス移動して行う
  • フリマへの買い物 : 『Loppis』(フリマ)に行きたい人をバスで連れて行ってくれる

現地のコミュニケーションに関する記事はこちら

学生寮に関するQ&A

Q: 一人部屋と相部屋、どちらがおすすめですか?

A: 一人部屋(完全個室)がおすすめです

留学生活では、想定以上に疲れたり異文化の違いで戸惑うことがあるかもしれません。
また、中には思っていたより衛生観念が雑な人もいますし、体臭や香水がきつい人もいます。同じ部屋の中で過ごすには、価値観が大きく違う場合も考えられます。

独りきりになれる環境を確保しておくと、不調時や休みたい時にしっかり休養を取ることができます。予算の都合もあるかもしれませんが、筆者はシャワー・トイレが付いた一人部屋の契約を強くおすすめします。

Q: 騒音や人間関係などのトラブルはありますか?

A: ありえますが、管理者へ相談できます。

留学当初、部屋でゲームをしている生徒の声がうるさい時期がありましたが、すぐに注意されていました。

また、寮に馴染めなかったのか、クラスメイトと同じ別の寮へ移動した生徒もいました。学校では、スクールカウンセラーが常駐していて、事前に予約すれば、学校での悩みや個人で抱える問題を相談できる環境があり、生徒たちはそれを利用しているようでした。

Q: 寮生活で困ったことはありましたか?

A: はい、いくつかありました。

  1. ごみの分別が分からず苦労した
  2. スウェーデンの分別はかなり細かく、寮には8種類くらいのごみ箱がありました。
    専用のごみ箱以外のごみをどう捨てていいか分からず、色んな人に聞いても欲しい答えが返ってこず困りました。結局、上手く質問することが出来ないまま、2か月くらい部屋に溜め込みました。

    その後ようやく学校のごみ捨て場を見つけ、「一般ごみ」として捨てられることが判明しました。(8種類のごみ箱には入れず、直接ごみ捨て場へ捨てる)

  3. 火災訓練に気づかなかった
  4. 留学当初は言葉がほとんど理解できず、寮の火災訓練に気づけませんでした。

    一度、放課後にアラームが鳴り、施設内を確認して火事ではなかったので、部屋で過ごし続けました。その後で寮スタッフから訓練への不参加を忠告され、謝ったことを覚えています。

  5. 古い建物で、何度か空調が壊れた
  6. 週末や長期休暇中に空調設備に不具合が出ることが何度かありました。一時的にお湯が使えなくなったり、暖房が停止することがあり、少し不便な思いをしました。

    ただ、こういったトラブル時は、すぐに校長やスタッフから通達が入るため、パニックにはなりませんでした。

次に読むべき記事

関連リンク

タイトルとURLをコピーしました