手荷物のルールをチェックし、自分に合ったスーツケースを選ぼう
長期留学のパッキングにおいて、大型のスーツケースを準備することは大前提として、手荷物用のカバンのサイズや重量制限など、フライトに関する基本知識を押さえるところから準備が必要となります。
本記事では、フライトの荷物制限の基本ルールを押さえつつ、失敗しないスーツケースの選び方のヒントを丁寧に解説します。
この記事で分かること
✓ フライトの荷物制限とルール
✓ スーツケースの選び方
✓ スーツケース選びに関するQ&A
(所要時間: 約10分)
フライトの荷物制限とルール
パッキング(荷造り)の前に、まずは飛行機で輸送できる荷物について基本情報を押さえましょう
飛行機に持ち込める荷物の重量やサイズ、個数は、航空会社によって制限や規定が設定されています。
これらは国際線・国内線、もしくは座席クラス等でそれぞれ異なり、規定超過分は追加料金を支払えば輸送することができます。また、国内線から国際線へ乗り継ぐ場合、荷物の規定は国際線に準拠されます。
パッキングの前に、予約フライトを運航する航空会社の公式サイトで輸送や荷物制限のルールの確認は済ませておきましょう。
飛行機で輸送する荷物の基本ルール
- 手荷物(機内持込み品) … 機内に持ち込む荷物。
- 受託手荷物 … 飛行機の貨物エリアへ預け入れる荷物。
”3辺の和が115cm以内、10kg未満。一人につき手荷物1個+身の回り品1個まで”が一般的なルールです。
”3辺の和が158cm以内、20~23kg。一人につき2個まで” が一般的に追加料金なしで預け入れできます。
『スルーチェックイン』とは
国際線への乗り継ぎ(国際線乗り継ぎのための国内線利用)の場合、原則として、手荷物の重量制限や持ち込みルールは最終目的地である国際線の規定に準拠されます(=スルーチェックイン)。
これは、最初から国際線の厳しいルールを適用することで、乗り継ぎ空港での混乱や追加料金の発生を防ぐためのようです。
航空券を通しで予約している場合は国際線のルールが適用されると認識しておき、もし個別に予約している場合は、国内線航空会社のルールも確認しておくのが確実です。
筆者の実体験|手荷物が重量超過したケース
2024~2025年にフィンエアーとターキッシュエアラインズのエコノミークラスを利用した際、いずれも上記のルール通りでした。
私は105Lの大型スーツケース(23kg)1個、28Lのリュックサック(8kg)1個、身の回り品(トートバッグ)1個での渡航、帰国時は大型バッグ(20kg)1個が増えました。
行きに国内線で成田空港まで移動した際、スーツケースが国内線の規定ルールからオーバーしていましたが、国際線のフライト情報を見せて預け入れすることができました。ただし、1kg超過した分は追加料金を支払いました。(2,500円くらいでした)
帰国時、スーツケースが23kgを大幅に超過し、前もって超過分の支払いを済ませたのを覚えています。
フィンエアーでは『Heavy Bag -max.32kg』1個分を購入し、1 302SEK(約21,300円)かかりました。
*当日支払うより少し割安だったので事前購入がお得です。
持ち込み禁止品・制限品を確認しよう
飛行機、そして国ごとに安全性や公衆衛生、検疫の観点で持ち込みを禁止または制限しているものがあります。また、入国時に検疫や関税の対象となる物もあり、その国ごとの法律で定められています。
調べれば公式サイトですぐに見つかる情報な為、本記事で具体的な説明は割愛しますが、事前に搭乗する航空会社、そしてスウェーデンの検疫や税関それぞれの公式ウェブサイトでも持込み規制品については必ず目を通しておきましょう。
以下リンク:どちらも英語ページが別窓で開きます。
帰国時の日本へ持ち込める物に関しては、日本の植物防疫所と税関を参考にされてください。
( ! ) リチウム電池製品の持ち込みに注意
リチウム電池やそれが装着された電子機器は、安全上、受託手荷物での輸送を禁じられています。
容量によって個数制限があり、160Wh以上の製品は輸送自体が禁止されていることが多いです。
内臓電池タイプの電子機器は、電源をオフにしていれば受託手荷物での輸送を許可している航空会社もありますが、予備電池(モバイルバッテリー)は機内持ち込みでの輸送が決められています。
リチウム電池の扱いは航空会社ごとにルールが異なるので各公式サイトで事前確認しましょう。
スーツケース選び 3つのポイント
数か月~1年前後の長期滞在では、スーツケースのサイズ・容量に悩む方が多いでしょう。今回は筆者の実体験をベースに後悔しないスーツケース選びのポイントを3つにまとめました。ぜひ、購入選びの参考にしてみてください。
1. 大は小を兼ねる×自分の体力=?
想定より荷物が少なくなりそうだ、という方にも大きいサイズのスーツケースをおすすめします。
帰国時は、学校の資材や現地で購入したもの、お土産、現地で知り合った方からの頂きものなどで荷物が膨れ上がるものです。何が起こるかわからないからこそ、迷ったら大きな方を購入すべきと筆者は考えます。
ただし注意点として伝えておきたいことは、大きいスーツケースは当然、総重量が重くなるということです。
携行品やリュックサックなどの手荷物に加え、90L前後(もしくはそれ以上)、重量は20kgを超えるスーツケースとの長時間・長距離移動はかなり体力が必要です。
現地到着後の電車やバス移動時の積み下ろし、補導されていない道(砂利道、石畳)での移動も想定しつつ、自身の体格や体力に合わせた容量・サイズのものを比較検討しましょう。
現地の交通機関について知りたい方はこちら
2. キャスターは四輪一択
1週間以上のスーツケースのキャスターは四輪タイプになると思いますが、小型で二輪か四輪のキャスターかを悩んでいる場合、必ず四輪を選びましょう。
スウェーデンの町並みの多くはアスファルトで舗装されていますが、意外と砂利道や石畳、草地も多いです。足場の悪い中の移動は割と体力を削られるので、安定性のある四輪キャスターを強くおすすめします。
|正しい4輪キャリーの使いかた|
余談ですが、四輪キャスターを斜めに傾けて二輪で転がすと片側のキャスターにだけ負荷がかかり、根元が破損しやすくなります。本体を傾けず、四輪とも地面に設置した状態で動かしましょう。
3. 軽量かつ中がフラット構造
キャスターと同じくらい重要なポイントはケース内のスペースです。
車輪やハンドルのデザインによって、ケース内にデッドスペースができて狭くなりやすいことがあります。また、ハンドルパーツ等の重量が嵩んでスーツケース自体が重くなると、すぐに規定の23kgを超過しやすくなってしまいます。
スーツケースの中はできる限りフラットな構造で、パーツ含めた本体重量が軽量なものがおすすめです。本体はできるだけ軽く、沢山収納できるフラットで四角い造り(デッドスペースのない造り)だとパッキングしやすいです。
【おすすめ】軽量・頑丈・フラットな造り —無印良品の四輪キャリー
上記のチェックポイントをすべて満たしていて、かつ相場より価格もお手頃だったのは 『無印良品(MUJI)』のスーツケース 105Lでした。
旅行用品店やインターネットで探してみて、上記ポイントをすべて満たしている100L超えのスーツケースは、安くて大体5~6万円以上で中々手が出せず。一方、ノーブランドの1万円台のスーツケースは、堅牢性や壊れにくさに不安を感じて踏み出す勇気が出せませんでした。
そんな中で出会った無印良品のハードキャリーは、サイズの割に軽くて頑丈、安心のマルチヒンジ4輪キャスター、そしてなんといってもケース内のフラットさと広さがあり、感激してしまいました。
シンプルでミニマルなデザインは文句なしでおしゃれ、3万円台の高すぎない価格、何より優先順位が『ケース内のスペース確保』だったので、即決で購入に至りました。
MUJIのハードキャリー:特によかったポイント4つ
- フラットなケース内でデッドスペースなく詰められる
- 間仕切り自体に収納があり、小物やすぐ使うものを取り出しやすかった
- 貨物に預けても破損や大きな傷もなく丈夫。擦り跡程度で済んだ
- 30kg近く詰め込んで石畳や砂利道、段差移動を経ても、キャスターがまったく壊れなかった
実際に使ってみた感想
筆者が購入したのは無印良品 バーを自由に調節できるハードキャリーケース(105L)のベージュ色です。
あくまで個人的な価値観ですが、スーツケースは”使い捨てでもなく買い換えるものでもない”という位置づけなので、100L超えで3万円台は、自身で調べた限り安価の部類に入ること、中が広くて使いやすそうという見立て通り、かなりパッキングしやすく、大満足&ノーストレスな買い物になりました。
ネットで買おうと思っている方は、Amazonプライム会員ですと無印良品の公式ストアで購入するより送料がかからないのでお得に購入できます。
大型スーツケースを購入する際の懸念点
大型スーツケースを購入する判断材料としてデメリットな点を強いて挙げるとすれば、保管時のスペース確保が考えられます。留学後に長期旅行をする予定がない場合や少しでも準備費用を抑えたい場合は、レンタルサービスを利用したり、あえて1万円台の安価なスーツケースを選ぶ方が無難かもしれません。
スーツケース選びに関するQ&A
Q: 一番おすすめの装備(荷物の組み合わせ)を教えてください。
A: 100L以上の四輪キャリー+30l程度の登山用リュック+サコッシュが一番おすすめです。
スーツケースは言わずもがな、で大容量かつ追加料金がかからないサイズ(三辺の和158cm内)がおすすめです。これを超えると、ほとんどの航空会社では輸送は可能ですが追加料金が発生します。
サブバッグには、両手が空いて胴体にフィットするベルトがついた「登山用のリュックサック」がおすすめです。登山用は本体重量が軽量だったり、ショルダー部分がしっかり肉厚で疲れにくい造りのものが多いです。
この2つに加えて、リュックのサイドポケットに簡単にしまえる「サコッシュ」に常備薬や飴、ガム、財布などを入れておくと、移動時や機内の荷物の出し入れのストレスが激減します。
移動に役立つトラベルアイテムはこちらの記事でも紹介しています:
Q: スーツケースのレンタルはアリと思いますか?
A: アリだと思いますが、条件を確認して検討することをおすすめします。
3か月以上レンタルができたり月額で契約するサービスもあるので、買いたくない方はレンタルの検討は良いかもしれません。
ただし、契約期間や解約料、破損時の補償などをきちんと調べ、ご自分の予算に合わせて判断することをおすすめします。
ちなみに筆者の場合、3万円台で気に入ったものを見つけられたこと、今後も旅行などで使いたいこと、使わない時は収納ボックスとして利用できると判断し、「購入」を選択しました。
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