イェーテボリ→コペンハーゲン ――長距離移動の記録
スウェーデンのフォルクフーグスコーラ(FHS)に入学して初めての長距離移動。イェーテボリ中央駅のホームに立ったとき、正直デンマークまで行けるのか半信半疑でした。
本記事は 2025年の春、留学中にスウェーデンとデンマークを旅した際の旅行記です。
この記事で分かること
✓ イェーテボリ-コペンハーゲンの移動コラム
✓ 実際に利用した電車の情報、利用アプリ
読了時間: 約5分
*文末に移動データ(使用アプリ・費用・車両を含む旅程情報)を公開中。あなたの旅のヒントにご利用ください
イェーテボリ中央駅、出発まで
早朝7時過ぎのイェーテボリ中央駅。英語とスウェーデン語のアナウンスが交互に流れています。
通勤客がエントランスへ次々と消えていく中、私はコペンハーゲン行きの発車情報を探していました。
インテリアが好きな私にとって、北欧デザインの代名詞デンマークでの散策は留学中に実現したい目標の一つでした。私は留学を締めくくる小旅行の始点を、コペンハーゲンに決めました。
電車の到着まであと30分。生まれて初めて一人で海外旅行する私は、期待と同じくらい緊張と不安で胸がいっぱいでした。
『Köpenhamn H 行き、1055番 Öresundståg(エーレスンズトーグ)』を待っていると、7時25分頃に電車がホームに着きました。
車両の外には行先も番号も表示されていません。ホームの掲示板には「804 Østerport」の文字。
「この電車がコペンハーゲンに行くのだろうか……。」
車内に乗り込むと、頭上の掲示板の表示は「väg mot Østerport(エストポート方面)」のみ。『Öresundståg』ロゴのエチケット袋を見つけたけれど「1055」番かは分からない。
私以外に乗客はおらず、焦りが募ります。
発車ギリギリまでホームや車内をうろつき、不安なまま席に着きました。とうとう電車は定時で発車してしまいました。
エーレスンズトーグ車内
数駅が経過し、英語アナウンスでコペンハーゲン中央駅に停まることが分かり、安堵した私は車窓の景色を楽しんでいました。
イェーテボリ早朝の天気は曇り、気温は12℃。現地の最高温度は15℃の予想でした。
車窓には田畑とカモメが土をつつく光景。やがて一面の菜の花畑に変わり、スウェーデン南部特有の赤レンガの家々が流れていきます。
徐々に乗客が増える中、乗ってきた女性から「××駅に停まる?」と尋ねられ、カタコトで軽く会話をして旅の醍醐味を少し味わいました。
座席指定のない「2klass」のボックス席には、ドリンクホルダー付きテーブル、頭上に読書灯とイヤホンジャック、足元に電源ソケットがありました。足元も広めでした。
平日か早朝のせいか、終点間際までボックス席をひとり占めできました。
車内では、事前にまとめていた旅程や中央駅の見取り図を眺めたり、国外で通信できるデータプランを購入したり、ホテルの予約に不備がないか確認して過ごしました。準備は万全のはずでした。

イェーテボリ中央駅を離れて菜の花畑に変わる車窓の景色。
越境で起こったハプニング
現地の中央駅で、日本から来る友人と待ち合わせていました。到着直前に友人へ連絡し、着いたら落ち合うだけです。
乗車から1~2時間ほどで検札がありました。学割で買ったQRコード付PDFチケットをスマホで見せると、学生証やパスポートの提示を求められることなく確認が終わりました。私はすっかり気を抜いていました。
あっという間にマルメー(Malmö H)を過ぎ、電車は海上を橋で越えていきます。アナウンスがデンマーク語に切り替わり、地下へ入っていく電車は少し都会的で無機質な駅のホームへ進んでいきました。
国境を越える橋に差し掛かった辺りで、突然 スマホの電波が途切れました。Wi-Fiも拾えません。友人との待ち合わせまであと30分。連絡手段がなく、焦りが募ります。データプランは適用されているのに、なぜ通信できないのか。
私は致命的なミスに気付かないまま、コペンハーゲン中央駅へ到着しました。

スウェーデンとデンマークの国境に臨む海。
コペンハーゲン中央駅、友人と合流
データ通信も通話も使えないスマホを握りしめ、コペンハーゲン中央駅へ降り立ちました。原因を調べる手段も、連絡手段もない。
高まる焦りの中、エスカレーターを上がって地上へ出ました。コンパクトな構内はカフェやファストフード店が立ち並び、中央では生花店がイベントをしています。建物の空気がスウェーデンでは感じなかった「ヨーロッパ」感の強い空気に満ちていました。
旅行者や地元の人々が忙しく行き交う中、必死でフリーWi-Fiの電波を拾い歩き回りました。
どこに接続してもすぐに切断されてしまいます。辛うじて繋がったのは「Sunnyfreewifi」というカフェのWi-Fiでした。
不安定な通信で原因を探る余裕はなく、急いで別の通信プランを購入。しかし適用しても利用できない……。
その間にやっと友人とLINEが繋がり、無事合流しました。
「どうしたの?」と心配する友人に経緯を説明しながら、もう一度スマホ設定を確認します。
データプラン:適用済み。SIM:認識済み。データ通信:オン。そして、データローミング:オフ。
これか。オンに切り替えた瞬間、画面に「4G」の文字が表示されました。スウェーデンでは現地SIMを使っていたため、データローミング設定をすっかり忘れていました。
30分のパニックは、たった1つのスイッチで解決したのでした。
無事にスマホが使えるようになった私は、ホテルに荷物を預け、コペンハーゲン周辺を散策することができました。

コペンハーゲン中央駅の外観。
しっかり準備していても凡ミスは付きものだということ、そしてインターネット環境さえあれば、多くのトラブルは解決できることを学んだ初日。
約一週間の北欧旅行は、思いがけないトラブルにプチパニックを連発する幕開けでしたが、この経験が後の旅程でも思わぬ形で役立つことになりました。
移動データ
🚊イェーテボリ-コペンハーゲン
利用した電車
- Öresundståg, 804 [Köpenhamn Österport]
エーレスンズトーグ, 804番 [コペンハーゲン・エストポート方面]
– 7:40 イェーテボリ中央駅 発、11:27 コペンハーゲン中央駅 着
– 所要時間: 3時間47分
– 片道料金: 479 kr/7,165円(当時のレート)
*学割15%off適用。(元値:639:-/約9,600円)
– 予約内容: 2klass(座席指定なし)、返金可能オプション付
利用したデータ通信
- 利用キャリア:Comviq(スウェーデンのモバイルキャリア)
- Comviq -プリペイドカード
購入したデータプラン:
– Surf 10GB/15日間: 199 kr/2,990円*:国外でデータ通信のみ可能
– Amigos 2GB/30日間: 100 kr/1,500円*:国内外で通話・通信可能(凡ミスで追加購入したプラン)
※国外での利用時は「データローミング設定」をオンにする
:プリペイドカード・プラン詳細の概要ページ
当日の気候・服装(参考)
- 場所: コペンハーゲン(デンマーク)
- 時期: 2025年5月半ば
- 天候: 最低5℃/最高18℃、晴れ/曇り
- 服装: 薄手ダウンジャケット + 薄手セーター + 長袖ウールTシャツ + ジーンズ
- 持ち物: キャップ、折りたたみ傘、モバイルバッテリー、パスポート、クレカ、デビットカード
- 所感: 昼は太陽が出ると汗をかくくらい暑かった。曇り、強風下ではダウン必須。
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