スウェーデンのスーパー物価事情|主要5チェーン比較とレシート33品目公開

ストックホルムの駅前スーパーのお菓子売り場。 現地生活・費用
現地生活・費用

留学生活でのスーパーの需要

フォルクフーグスコーラ留学の寮生活では、基本的に食事サービスが含まれていますが、多くの学校は「食事提供は平日のみ、週後半や週末・祝日は自己調達」の方針を取っています。

本記事では、元FHS留学生である筆者の経験を基に現地のスーパーや物価の情報週末の自炊術食費を節約するコツについてまとめました。渡航前の心構えとして、または現地到着後の「ガイドブック」として参考にされてください。

この記事で分かること

✓ スウェーデンのスーパーの基本情報
✓ 現地スーパーの物価
✓ 節約のコツや週末の自炊術

(所要時間: 約10分)

スーパーマーケットの種類

スウェーデンのスーパーマーケット

スウェーデンのスーパーマーケットは、日本同様に郊外の大型チェーンから地元の商店タイプまで多様な顔ぶれで、地域や街の発展・特色に合わせて展開されています。

都会エリアでは複数のスーパーを使い分けできる一方で、田舎エリアでは大型スーパーが1つだけ、または郊外のガソリンスタンドに併設された小さな商店のみというケースもあります。以下は主要スーパーの種類と特徴について、価格帯や出店場所を基準にまとめました。

スーパーマーケット比較表

主要なスーパーマーケット・チェーン
ブランド 価格帯 出店場所の
傾向と特徴
系列店名・補足
ICA
(イーカ)
★★☆(標準) どこにでもある
国内最多数
ICA Kvantum, ICA MAXI Stormarknad, ICA nära, ICA Supermarket
・Apotek Hjärtat(薬局チェーン)もICAグループ
Coop
(コープ)
★★☆(標準) 街中・住宅街
ICAに次ぐ店舗数
Stora Coop, X:-tra
・一番古い歴史のあるスーパーの一つ
Hemköp
(ヘムショップ)
★★★(高め) 駅前・中心部
少し贅沢なライン
Hemköp
・Handlar’n, City Grossも同グループ(Axford社)
Willys
(ヴィリス)
★☆☆(最安) 郊外・住宅街
ディスカウント系
Willys, Willys Hemma, Tempo
・Hemköpと同グループ(Axford社)
Lidl
(リドル)
★☆☆(最安) 郊外・少し外れ
ディスカウント系
・ヨーロッパ全土で展開のドイツ系スーパー
・他に比べて出店数が少ない

中価格帯:ICA、Coop

国内最大手のICA(イーカ)は、大型店”ICA MAXI”、コンビニ型”ICA nära”まで幅広い形態で展開していて、店舗タイプで中~高価格帯に分かれます。”Supermarket”系列は、地域独自の名称(ICA Focus, ICA Globenなど)でも出店されています。

老舗のCoop(コープ)は環境配慮に力を入れ、オーガニックブランド「Änglamark」が人気です。どちらも品ぞろえが豊富で品質も安定していますが、WillysやLidlと比べると全体的に価格は高めです。

高価格帯:Hemköp、ディスカウント系:Willys、Lidl

都市部の駅前やデパ地下に出店する贅沢ラインのHemköp(ヘムショップ)の価格帯は、ICAやCoopと同じか、やや高めです。

一方でWillys(ヴィリス)やLidl(リドル)はベーカリーが安く充実していて、輸入品・ヨーロッパ共通のブランド商品が多いのが特徴です。

当時のレシートを読み解く(物価事情)

筆者の暮らした田舎エリアにはICAしかありませんでした。
交通機関で往復1時間(運賃 1,300円)ほどの距離にStora CoopやICA MAXI、地元の生鮮食品店はありましたが、徒歩圏内のICA Supermarketで済ませていました。
ここでは、当時のレシートを基に一部を抜粋し、2026/02時点のレート換算(1SEK=18円)で物価を公開していきます。

2024~2025年前半のレートは1SEK=14~15円でした。同年後半以降は1SEK=17~18円と、円安(+世界情勢の影響でスウェ高)が続いています。
留学中は現在より2割ほど安いレートで生活できていました。

レシート全33品目の詳細価格

*SEK=スウェーデン・クローナ(通貨名)。1SEK=18円で日本円へ換算。

クリックで野菜・果物の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
野菜・冷凍野菜 ベビーリーフミックス 1袋(65g) 16,90 297
冷凍ほうれん草 400g 18,90 332
冷凍カリフラワー 600g 23,50 413
冷凍グリンピース  19,90 350
果物 洋梨 1kg 17,90 315
バナナ 1本 3,40 60
クリックでパスタ・パンの価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
スープ・パスタ・パン 粉末スープ(3食) 14,50 255
スープ(缶) 410g 19,90 350
食パン 1斤(薄切 約17枚) 17,90 315
丸パン 420g(6枚) 26,90 473
ショートパスタ(乾麺) 500g 13,90 245
パスタソース 130g 22,90 403
クリックで乳製品の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
乳製品 ゴーダチーズ(スライス8枚) 27,90 491
マーガリン 600g 31,90 561
クリックで飲料・茶葉の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
飲料 Alpro アーモンドミルク 1L 22,40 394
水(ペットボトル) 500ml 9,50 167
紅茶ティーバッグ(20P) 21,90 385
クリックで肉・魚の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
肉・魚 パストラミ(スライス8枚) 25,90 456
鶏肉(ささみ) 600g 80,90 1,423
ツナ缶 オイル煮 170g×3P 39,80 700
クリックで冷凍食品・デリの価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
冷凍食品・デリ(惣菜) 冷凍パスタ 400g 40,90 736
海苔巻き・寿司 300g
握り/海苔巻/かっぱ巻×各4
78,90 1,420
クリックで調味料の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
調味料 食塩 150g 8,90 157
醤油(キッコーマン) 150ml 34,90 614
クリックで菓子の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
菓子 KEX(板チョコ) 8,90 157
菓子パン 23,70 417
クリックで日用品の価格を表示
分類 品名 スウェーデン
(SEK*)
日本
(円)
日用品 ゴミ袋 25L 8,90 157
トイレットペーパー 8巻 41,50 730
洗濯洗剤  14,90 262
マウスウォッシュ 500ml 35,00 616
ボディローション 40,90 719

筆者の所感

平日は学食利用のため、スーパーでは週末の食材やお茶・お菓子、日用品を購入していました。月3回のまとめ買いで、1回350~450SEK(当時約4,900~6,300円、現在6,300~8,100円)でした。

失敗談:デリの寿司で後悔

デリの寿司(約80SEK/1,500円)は、酢飯と海苔がゴムのような食感でネタしか食べられず……。冷凍食品も割高な割に量が少なく、「惣菜に頼らない」と決めたきっかけになりました。

週末の自炊術、節約のコツ

スウェーデンの留学生活で、筆者が実際に活用していた日々の食事・自炊や買い出しの節約ポイントをいくつかまとめました。

買い出しで節約する3つのコツ

1. 買い出し頻度を下げる

食事付きの寮生活では、基本的に日用品週末の食材をストックすればよいので、よく使う食材・日用品をまとめ買いし、”使い切るまで買わない/行かない”スタイルが無駄な出費を減らせます。

筆者の場合、冷凍野菜や缶詰、パスタなどの長期保存できるものを1~2週間分ストックし、スーパーでの出費を月2万円以内に収めていました。

2. プライベートブランドを選ぶ

スーパー独自のプライベートブランド(PB)は、他の商品より1~2割安いです。筆者はICAユーザーでしたが、パスタや洗濯洗剤などの消費量が多いものはPBに頼りきりでした。

ICAのPBは他メーカー品より20~25%ほど安価で、「○つでXX SEK」キャンペーンが定期的にあり活用しました。チョコレートやパスタ、食パンなどは150~300円くらい節約になりました。

3. 学食を利用する

寮費に食事サービスがある、または追加できる場合は積極的に利用しましょう。自炊より低コストで栄養・ボリュームのある食事を摂れ、週末の自炊を軽めにする等、節約しやすいです。

学食の果物は人気で皆、果物を放課後や帰路のおやつにしていて、私も週末用に果物を持帰っていました。

筆者の通った学校の食事メニュー
メニュー
・生野菜、パンやクラッカー、たまにミルク粥(軽食)
・コーヒー・紅茶・果物ジュース
・日替わりメイン(肉や魚+パンや米など)、サラダブッフェ
・曜日替わりでフルーツ・デザート
・コーヒー・紅茶・果物ジュース
夕方 ・日替わりメイン(軽食に近い)
・コーヒー・紅茶・果物ジュース

週末の自炊術―2つのポイント

寮のキッチンには大抵、冷蔵庫・パントリー、電子レンジ・コンロ・オーブンの設備があります。筆者のいた寮は、オイルや塩・胡椒などの調味料は共用で備蓄されていて、冷蔵庫やパントリーの中に個別スペースを振り分けられていたので、それらと自室で食料をストックしていました。

1. 食パン・肉は小分け冷凍する

パンや肉は1斤や600g~など大容量で売られていることが多いです。
まとめ買いして1食分に分けて冷凍すると残量を把握しやすいのでおすすめです。時々「○つでXX SEK」というお得な割引があるので、それを利用すると良いでしょう。

2. 長期保存に強い 冷凍野菜・缶詰・ペストを活用する

冷凍野菜や缶詰スープ、乾麺などの長期保存向きの食材は自炊の汎用性が高いです。こうしたベース食材を十分に確保すると、自炊のハードルが下がります。

筆者は市販のスープやパスタソース・ペーストをベースに、野菜や肉、パスタを加えたものをよく作りました。安上がりで時短で、キッチンを長時間占領することもないので便利です。

スーパーの物価事情まとめ

スウェーデンの主要スーパーは、ディスカウント系からやや贅沢ラインまで5種類あり、立地によって大型、コンビニ型と規模が分かれます。

一般的な食材・日用品の物価は、日本の約1.5倍ほど高いです。一方で果物は日本よりも安価で、様々な種類が手に入りやすくもあります。

2025年後半以降は、円安とスウェーデン高の影響でさらに物価が高く感じられやすいです。学食の利用や買い出しの工夫をしながら、自炊中心の留学生活を心がけると安心できるでしょう。

ネットスーパーで品揃え・物価をチェック

スウェーデンではネットスーパーが広く利用されています。
ICA Handla Onlineでは、店舗選択すれば現地の食材や価格を確認できるので、覗くと参考になるでしょう。以下リンクは、例としてストックホルムの”ICA Supermarket”(中価格帯タイプ)のページです。

スーパーマーケット・自炊に関するQ&A

Q: クレジットカードは使えますか?

A: 使えます。むしろ現金は使えないところが多いです。

キャッシュレス社会のスウェーデンでは、スーパーの支払いはSwishやスマホ決済、クレジットカード、デビットカードが主流です。逆に現金を利用できない店舗が多いのでカードは必携です。

Q: 英語は通じますか?

A: 多くの場所で通じます。

ほとんどの人が英語は流暢ですが、会計での会話は最低限で「挨拶」と「金額提示される」のみです。今はセルフレジも主流なのであまり心配はいりません。

Q: 祝日や年末年始に営業していますか?

A: 基本的に営業しています。(ブランド・規模・地域によって例外あり)

ブランドや店舗規模、立地によりますが、一般的な営業時間は7:00-23:00です。祝日は営業しますが、夏至祭(ミッドサマー)やクリスマス、大晦日は時短営業になる店舗もあるようです。

田舎エリア(都市郊外・住宅地エリア)のICA Supermarketでは、営業時間は7-23時、大晦日は14時閉店となっていました。
留学が始まったらご自身の居住エリアのスーパーのウェブサイトで正確な営業時間を事前チェックしておくとよいでしょう。

Q: 日本食材は買えますか?

A: 種類は少ないですが買うことができます。

どのスーパーにもアジア食材のコーナーがあり、日本食材だと醤油や味噌、豆腐などのメジャーな食材を購入することができます。当然ですが価格は日本より割高です。

また、現地友人からの情報だと、Lidlには日本の袋麵も売られていたり、アジアンフード専門のスーパーは日本米に近い米や調味料の品揃えが良いそうです。

Q: 水道水は飲用や調理に利用できますか?

A: はい、スウェーデンの水道水は安全で清潔です。

スウェーデンの水道水は軟水~中硬水に分類され(一部を除く)、飲料や調理、シャワーの用途で安全に利用することができます。

ただし、蛇口から出た温水を利用する場合とお住まいの自治体の勧告がある場合は、飲料・調理の前に煮沸消毒が必要です。(水道から出る温水には特定の金属が含まれていたり、地域により汚染の可能性があるため)

出典:
RISE Report
Informationsverige.se(移住者・居住者向け総合情報サイト)
Livsmedelsverket(スウェーデン食品局)

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