とある留学生の平日の過ごし方
北欧スウェーデンの成人教育機関『フォルクフーグスコーラ(フォルケホイスコーレ・FHS)』。FHS留学の学校生活はどんな風に過ごすことができるのでしょうか。
筆者の通った学校では、授業は朝8時半から14時過ぎまでで、学業とプライベートのどちらをも充実して過ごせる環境でした。本記事では、2024年から2025年まで実際に留学した筆者の”平日の過ごし方”を一例としてご紹介します。
北欧留学を検討している方や、学び直しの候補に”留学”を挙げている方は、ぜひ参考にされて下さい。
この記事で分かること
✓ FHSの平日スケジュール(授業〜放課後まで)の実態
✓ 14時以降の自由時間の使い方、実例付きで紹介
✓ 季節別のおすすめの過ごし方
(所要時間: 約10分)
学校にて――
AM 8:30- フィーカ
朝のフィーカ*では、クラスメイトや講師とお喋りをしながら過ごします。
パンや野菜などの軽食を好きに選べるので、朝食代わりにコーヒータイムを過ごす生徒で賑わっています。この日はリンゴンベリーのスムージー、きゅうりとハムでサンドイッチにして、ゆで卵と食べました。
筆者は体調を理由に参加せず、寮で自炊する方が多かったですが、その旨を共有していたので受け入れられていました。
*フィーカ…スウェーデン独自のコーヒーブレイク。日に数回軽食や菓子とともにコーヒー・紅茶を嗜む。
学食の朝は、ビュッフェ形式の軽食と飲み物(サラダ、ハム、パン、コーヒー、果物ジュースなど)が提供され、サービス料に含まれていました。
AM 9:00- 授業スタート
筆者の在籍したクリエイティブ系コースでは、午前中に2コマ、午後は個人作業という構成でした。
1コマ目は教室で座学が行われ、この日はプロジェクターを使いながらアーティストの作品について学びました。
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こちらの記事では、実際の時間割や週間スケジュールを公開しています:
AM 10:35- フィーカ (15-30m)
ランチ前に必ずフィーカが入ります。教室の後ろに団らんや作業用の長机があり、そこに全員集まって小休止します。大体長くても30分程度で自然と解散し、授業や個人作業が再開されます。
コーヒー・紅茶は学校から支給されていて、牛乳やお菓子等を各自で持ち寄っていました。クラスメイトは時折、お手製のマフィンやケーキ、ビスコッティ、アイスなどを振舞ってくれました。
この日は焼いてきてくれたチョコチップマフィンをみんなで食べました。

AM 11:00- 授業再開
2コマ目は美術棟にて『色彩』についての授業です。色の基礎知識を学びながら、絵の具や画材を使ってお気に入りのパレットを作る課題が出されました。
授業時間ぎりぎりまで課題に取り組む人もいれば、サッと終わらせて個人作業に戻る人もいて、各自が伸び伸びと柔軟に選択して学べる環境でした。

AM 11:45- 学食のランチ
正午近くになると、キリ良く作業をやめてランチタイムに入り、お弁当組と学食組に分かれます。
教室には電子レンジがあるので、冷凍パスタを持参する人もいれば、サンドイッチや料理をタッパーに詰めるなど、各々準備していました。
この日の食堂ランチは、『Kalops(カロップス)』というスウェーデン伝統料理の牛肉のシチュー、ジャガイモ、サラダバーです。Kalopsはボリューム・栄養ともに満点で美味しく、お気に入りメニューの一つでした。
食堂ではコースごとにグループで座り、晴れた日はテラスで食べることも。個人制作の進捗や授業の感想、日常についてを和気あいあいと語り合いながら、のんびり食事を楽しみました。

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PM 12:45- 午後の授業再開
午後は個人制作の時間です。午前の座学とは別に『期限付きの課題(プロジェクト)』が都度出されるので、毎日それに取り組みます。プロジェクトの設計から資材準備・制作まで、講師はもちろん、クラスメイトとも相互的にサポートしながら進めていきます。
校舎の資材も使えますが、必要な資材を買うために午後の外出も許されています。資材の買い出しに行きたい時は、ランチ前に講師へ相談し、声掛けをして何人か募って出かけるようにしていました。(車を出してくれる生徒もいました)
買い出しは遠方移動になる為、午後の授業は潰れて夕方までかかっていました。
PM 14:15- 授業終了
授業は14時過ぎまでですが、家庭の事情や予定、体調などで早退することも自由です。
放課後は17時まで校舎で居残って作業することができました。教室の中の本棚にはコース関連の書籍や資料集があり、プロジェクトの設計段階では本や資料ファイルを読み漁り、校内を散策してインスピレーションを探してから帰ることが多かったです。
この日は予定があるため、居残り作業を15時過ぎに切り上げました。
放課後――
PM 15:30- 車に乗り込み、友人宅へ
この日の夕方は、クラスメイトと筆者共通の友人からディナーに招かれていました。昼過ぎから降っていた通り雨が止み、明るい日差しの中クラスメイトの車で友人宅へ向かいます。
田舎エリアの遠方移動では、公共交通機関のダイヤが1時間に1本しかない為、友人達はよく車を出してくれました。ちなみにスウェーデンの道路は右側通行で、一般道路で80km走行(学校周辺を除く)なのが個人的にカルチャーショックでした。
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PM 16:30- 友人たちと夕食
友人宅では、手作り餃子やクラッドカーカ(Kladdkaka / 柔らかいチョコレートケーキ)を用意してくれていました。
スウェーデン語と日本語で楽しく談笑しながら、時間はあっという間に過ぎていきます。

PM 19:30- クラスメイトとドライブ
季節は初夏で、日暮れが21~22時台という夜遅くまで明るい時期です。友人宅を離れた後、クラスメイトが周辺をドライブしながら寮まで送ってくれました。
クラスメイトの地元を周遊してくれた帰り道、空に虹が二重に架かっていました。とても楽しく忘れられない一日になりました。

帰寮――
PM 20:30- 家事・ハウスキーパー
冬が終わったスウェーデンは日が長くなっていきます。夜に帰り着いても、まだ昼間のような明るさです。上空では再び大きな虹が出ていて、敷地内を少し散歩してから寮に戻りました。
学校のすぐ側にはスポーツ専用のグラウンドがあり、クラブ活動をしている子供たちの掛け声が聞こえます。春~夏の間は、20~21時頃までこうした活動が頻繁に行われていて、学校の体育館も地元のダンスクラブ用に開放されることもありました。
PM 21:00- 洗濯
帰宅後は、あらかじめ予約しておいた洗濯室で洗濯のスタートです。
スウェーデンの洗濯機は水温設定ができ、汚れが落ちやすい設計でした。乾燥機は2種類(ドラム型・物干し型)あり、物干し型は温風が上部から出て乾かすタイプで、天日干ししたような仕上がりでしっかり乾くので愛用していました。

PM 21:00- 掃除当番の作業
この週は寮の『Husvärd(ハウスキーパー)』担当でした。洗濯の合間に共用キッチンの食洗機を回し、清掃やゴミ出しをします。
スウェーデンはごみ分別がかなり細かく、寮には分別用のごみ箱が6種類、キッチンには生ゴミ用・一般ごみの2種類、計8つあります。
敷地内のごみ捨て場を何度か往復して空にしていました。
21時過ぎに日が暮れる季節なので、ゴミ捨て作業は簡単に終わりましたが、冬は14時過ぎには日が暮れますし、外は氷点下、足元も雪や滑落防止の砂利があるので、多少の注意が要りました。
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『平日の過ごし方』のまとめ
2024~2025年にフォルクフーグスコーラ留学を体験した筆者の『平日の過ごし方』について紹介しました。実際のスウェーデンでの学校や寮での暮らしがどんなものか、少しは参考になったでしょうか。
今回は春~夏あたりの時期の様子をお見せしましたが、スウェーデンの夏前後は日照時間が長く、開放的な雰囲気と暑すぎない気候でとても過ごしやすいです。
平日でも、放課後はたっぷり自由な時間があり、21時過ぎまで外が明るいので冬よりもアクティブに活用することができます。
また、留学中は各期に長期休暇もありますので、FHS留学を検討の方は、寒くない時期の現地や周辺国への旅行計画もぜひ視野に入れてみて下さい。
『FHS留学の平日』に関するQ&A
Q: 遅刻・病欠の時はどうしていましたか?
A: 学校専用のSNS内で発信・通知します。
筆者の通った学校では”Schoolsoft”と”Microsoft Teams”というツールを使って、学校からの情報発信や相互的な連絡手段がありました。
Schoolsoftの出欠報告を行うシステムで欠席の報告をし、Teams内グループチャットでコースメンバー・講師へ不調での遅刻や病欠を共有していました。
Q: 授業で使う持ち物は何を準備すればよいですか?
A: 文具や教材は支給されたので、モバイルバッテリーとスマホを毎日持参しました。
支払ったサービス料に授業で使う文具や教材費が含まれていて、教材・ノート・文具が支給されました。教室にも定規や授業で使う道具は揃っていたので、特別用意したものはありません。
教材や文具は教室の固定机やロッカーに置いておけたので、部屋に持ち帰る必要もなく、いつも身軽でした。学校生活ではスマホの翻訳アプリを常に使用していたので、モバイルバッテリーは携帯していました。
Q: 平日のおすすめの過ごし方はありますか?
A: 春夏は外出、秋冬は校舎・寮で満喫がおすすめです。
放課後から就寝までは、23時就寝と仮定しても9時間の自由時間があります。
日暮れが21時以降の春夏は、近隣を散歩したり図書館へ行ったり、人と会う予定を立てる等、外へ出かけるのがおすすめだと感じました。少し遠出して夜遅くまで出歩いても、21時台までは明るいので防犯上のリスクも低めです。
逆に日暮れが15時以降の秋冬は、気温も低く外も暗いので室内で過ごすことが増えます。私は放課後も17時まで校舎に残って個人制作を進めたり、タブレットで動画を流しながら資料集を読んで過ごしたり、スウェーデンでしか吸収できないものをインプットする時間に充てていました。
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