とある留学生の週末の過ごし方
北欧スウェーデンの成人教育機関『フォルクフーグスコーラ(フォルケホイスコーレ・FHS)』。FHS留学での実際の暮らしはどんな感じなのでしょうか。
フォルクフーグスコーラの長期コースの授業は、月曜~金曜の平日に行われ、土日・祝日はお休みとなります。本記事では、2024年から2025年まで実際に留学した筆者の”週末の過ごし方”について、『寮で過ごす日』と『外出する日』の2パターンをご紹介します。
北欧留学を検討している方や、学び直しの候補に”留学”を挙げている方は、ぜひ参考にされて下さい。
この記事で分かること
✓ 予定のない休日の過ごし方(在宅パターン・実例付き)
✓ 田舎エリアから都市への日帰り外出の実態
✓ 田舎在住ならではの移動事情と不便さ
(所要時間: 約10分)
パターンA: 寮でのんびりする週末
ここでは、『特別な予定のない普段の過ごし方』をお見せします。
国や住む環境が変われど、人の暮らし方は大差ないものですが、日本に比べると、あるいは学生という環境下では、スウェーデンでの休日はもう少し伸びやかかもしれません。
朝食後は学校へ…
休日の朝は、いつもより1時間ほど遅く起き、支度を済ませて朝食を摂ります。
金曜の昼に授業が終わると、ほとんどの寮生は実家へ帰省し、寮には1~2人程度しか残りません。共用スペースを使いやすくなるので、週末はゆったり自由に過ごせます。
この日は昼食用にサンドイッチを作り、校舎へ向かいました。
校舎で一人、制作作業
学校の建物は電子キーで管理されていて、所属する校舎へはパスワードで中へ入ることができます。
この日は10時過ぎから校舎へ行き、行き詰まっていた個人制作の下準備を進めていました。
天窓から青空が臨める作業場で、タブレットで音楽や動画を流しながら、独りで黙々と作業を続けていきます。
夕方、友人と会話練習
当時、毎週土曜日は、Hellotalk(言語学習アプリ)の友人とスピーキング練習をしていました。
一旦、作業を止めて、アプリ内の通話機能で、スウェーデン語と日本語を英語で教え合います。
学校での会話でつまずいたフレーズや、上手く言えなかったことを相談したり、逆に日本語のニュアンスで分からないところを説明したり、日常会話も含めて2~3時間くらい会話を続けました。
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帰寮後、のんびり自炊と映画鑑賞
17時になると外は夜中みたいに真っ暗な季節。校舎から戻り、誰もいない寮でゆっくり夕食作りを始めます。この日は、ICA(スウェーデンでメジャーなスーパーマーケット)で買ったペストでパスタを作りました。
油分が多いですが、パプリカとカシューナッツの風味が濃厚で、おすすめのストック食材です(1瓶 約400円/26.9SEK)。食後は、ゆったり自室で映画鑑賞をして過ごしました。
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のんびり過ごす”クリエイティブ”な休日
筆者はクリエイティブ系のコースを受講していて、貴重な留学中は学業に没頭しようと決めていました。
何の予定もない日は、何かしら手を動かしていることが多かったです。特に寒い冬は自然とインドアになるので、現地の友人とチャットをしながら、授業の課題を進めたり、講師に分けてもらった資材でものづくりをしました。
パターンB: 遠出して街を散策する週末
こちらのパターンでは、『外出する休日の過ごし方』についてご紹介します。田舎エリア在住での暮らしが垣間見れるので、留学先エリアで悩む方の参考になるかもしれません。
バスを乗り継ぎ、イェーテボリへ
この日は夕方から現地の友人と会う約束があり、イェーテボリ(スウェーデン第二の都市)へ出かけます。
せっかくなので、昼過ぎに到着して街を散策することに。バスを乗り継ぎ、3時間ほどかけて向かいました。
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約束の時間まで街を散策
イェーテボリはカモメが飛び交う港町。公園ではハトの代わりに闊歩していて、波止場では鳴き声で満ちています。
時間はたっぷりあるので、中心部の商業施設や店が立ち並ぶ通り、運河沿いの公園を歩き回りました。居住エリアの徒歩圏内にはない種類の店内は、季節はちょうどクリスマス前だったので賑やかで、見ているだけで楽しく過ごせてあっという間に時間が過ぎていきました。
夕方、友人とディナー
中心部に近い日本食レストランで、定食を注文しました。味付けが日本らしくなかったですが、久しぶりの白米と酢の物、お味噌汁に舌鼓を打ちました。
現地の友人と英語・スウェーデン語・日本語を混ぜて和気藹々と過ごし、ゆったり食事を楽しみました。
初めての電車で帰宅
11月の夜の気温は氷点下。寒さで凍えながら、帰路に着きます。乗換えのバスがなかったので、初めて路線電車を利用しました。
普段、バス利用ばかりで不安でしたが、ハプニングもなく乗車できました。最寄り駅に着く頃、外は-4℃まで下がっていて、ダウンジャケットのフードを目深にかぶって帰りつきました。
時刻はまだ20時半。帰省中の寮生もまだ戻っていないので、共用キッチンでお湯を沸かし、ひとりでフィーカ*して静かな夜を過ごしました。
*フィーカ…スウェーデン独自のコーヒーブレイク。日に数回、軽食・お菓子と共にコーヒーや紅茶を嗜む。
『週末の過ごし方』まとめ
2024~2025年にかけてフォルクフーグスコーラ留学をした筆者の休日、予定のない日と外出する日の2パターンをご紹介しました。
ここでは秋~冬あたりの時期の様子をベースにしましたが、スウェーデンの冬前後は日照時間が短く、14時過ぎから日暮れが始まり、長い夜が続きます。
10月あたりから一気に温度も下がって来るので、休日の外出ではしっかりと防寒できるアウターがあると安心です。
秋冬は部屋の中で過ごすことがぐんと増えるので、インドアの趣味やアクティビティを準備しておくといいかもしれません。
『FHS留学の週末』に関するQ&A
Q: 週末のおすすめの過ごし方はありますか?
A: 天気のいい日はぜひ出かけてみて下さい。
スウェーデンには、日本のような娯楽施設は少ないですが、学生だと美術館は無料で入れるところが多く、また、外は自然で溢れています。
留学中ならではの体験として、現地の美術館や博物館へ足を運んだり、知らない土地へ日帰り(または1泊2日)旅行したりしてみてはいかがでしょうか。
学生にはMecenatという学生割引が使えるので、経済的な負担が少なく楽しめるものが沢山ありますよ。
Q: 田舎エリアの現地移動は不便でしたか?
A: 車も自転車も持っていないので、それなりに不便でした。
筆者のいた田舎エリアでは、徒歩圏内にあるのはスーパー・個人商店・処方箋薬局・病院・個人レストランが数軒だけでした。
最寄りの町までバスで30分、都市までは乗り継ぎで3時間、最寄り町以降のダイヤはバスも電車も1時間に1本で、冬が寒すぎるスウェーデンでは、乗り遅れで1時間待ちするのはかなり厳しかったです。
頻繁に買い出しに行かなかったので日常で特に支障は出ませんでしたが、都市部は何でも物が揃うのが便利だと感じました。
Q: 時間がありすぎて暇になりませんか?
A: なりますが、時間は財産です。工夫次第でいくらでも楽しめると思います。
正直に伝えると、スウェーデンの余暇・休日は有り余るほど与えられるので、無趣味な人にとってはある意味、地獄かもしれません。
平日の14時以降は放課後ですし、土日祝日は必ず休校、学期に1~2回は長期休暇(筆者の場合、7~最大17日程度)がありました。社会人として余暇とは程遠い生活が長かった私には、天国に思えました。
幸い、今の時代はインターネット環境さえあれば、日本の家族や友人ともいつでも連絡が取れます。動画サービスや映画、音楽、SNSなどを利用すれば、暇つぶしも簡単です。
フォルクフーグスコーラ留学という学び直しの期間を、小休止あるいは自己研鑽と捉えるかはその人次第ですが、工夫次第で(低予算のまま)いくらでも忙しく過ごすことだってできると思います。
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